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講談は、昔は講釈とも呼ばれていました。辻講釈と言う言葉があることからもわかるように、江戸時代初期に、生活に窮したちまたの浪人や軍学者達が「太平記読み」などに糊口を求め、門づけをして回って投げ銭を得たことが始まりだと言われていますが、やがて場所を固定した町講釈が出てきて、寄席演芸の一つになりました。木戸銭と言って、入場料を取ることを始めたのも、講釈の寄席からでした。一人で口演する芸で、落語とよく似ていますが、会話で話を展開させる落語と違って、地の文が中心になっています。台本を釈台に置き張扇を叩きながら話すのが特徴です。浪人出自の芸能であるために、武勇伝や仇討ち、お家騒動、政談のたぐいを得意としていましたが、やがて庶民の生活を描いた世話物や巷のニュースを講釈するなど、題材も多様化し、大いに人気を博しました。講釈師は巷の事件や噂をいち早くキャッチしてそれを講釈したので、講釈を参考にしてたくさんの歌舞伎や浄瑠璃などの作品が作られ、講釈の速記本は、大衆小説の起源にもなりました。
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